毎年、2月か3月に仕込んだ醤油を、翌年の2月か3月に搾る。同じ樽で仕込んだ醤油仲間が集まって、みんなで行う搾り作業がスタート!
醤油搾りの楽しみは、搾りたての生醤油を味わえること。それぞれ持ち帰り用の入れ物を持参して、生醤油を持ち帰る。そして、持ち寄りランチに生醤油をかけて食べること。これまたおいし~い!
木製の「フネ」を使って手づくり醤油を搾る
朝一に、釜戸に火を起こす。醤油に足すお湯、洗い物をするためのお湯、醤油の火入れをするための火。
麦麹と塩、大豆を混ぜ、天地返しをしながら一年かけて作られた醤油。その時の保存状態や気温によって、毎年味が異なる。今年の醤油の出来ぐあいは、どんなかな?
この日デビューした新しいフネ。
今までのものより小型で、運ぶのが楽だけど、庄をかけるのがネジ方式なので、女性の力では締められなくなってくるらしい。
こちらは毎年使っていて、安房エリアや時には三浦半島まで出張して活躍しているフネ。油圧ポンプで庄をかけるので、片手でひょいひょいっと庄をかけらる。
醤油の素を袋に入れ、フネの中へ
醤油のいい香りに包まれながら、搾り専用の袋に2杯分くらい醤油を入れ、平にならして並べていく。
ちゃんと搾り師が指導してくれるけど、何せ年に一度のことなので、「次なんやったっけ?」「あれ、ここ部品足りなくない?」と、作業をしながら思い出し、慣れたころには終わりを迎えるというのもいつものこと。醤油仲間と会うのも久しぶりで、近況報告やらなんやらで会話にも花が咲く。
こちらは新しいフネと新しい真っ白の袋。これを使い込んでいくうちに、きれいな醤油色に染まっていく。袋の色の変化が楽しみ~
動画で見る、醤油搾りの様子と動物たち
醤油の素をすべて袋に入れ、重ねていくと出てくる醤油。圧をかけて搾り出し、 生醤油を取り終えたら残りは大鍋へ。灰汁を取りながら火入れを行う。
醤油搾りに興味深々。おまけに搾りたての醤油がおいしくて、何度も味見をして笑顔を見せる子ども。
持ち寄りランチは、塩レモン入りチキンタジン。醤油搾りと並行して木炭に火を入れてじっくり煮込む。
食卓には赤飯やナバナ、刺身、チャーシューに酢の物、団子入りぜんざいにタジン、手作りクッキー、そして搾りたて生醤油が並んで満腹まんぷく。
犬のあわと、初対面の慶一さん。特別仲良く遊ぶこともなかったけど、喧嘩することもなく、醤油搾りを見守ってくれた。
ヤギのぎーちゃんは山の草刈り担当。あわもひじき(わが家のヤギ)でないことを判っているようで、近づこうとしない。ぎーちゃんは頭突き体制で警戒・笑
火入れした醤油はそのまま置いて、オリが沈むのを待つ。次回は瓶詰め作業だ!
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