避妊手術について、猫つかいの友達に相談したり、調べたりした。
犬のあわは、いつか子どもを産ませたいと思っているし、ヤギのひじきももう一度子どもを産ませたいと思っているので、避妊はしていない。
私にとって、人生初の避妊手術問題だ。ネットの情報では、メス猫の避妊手術費用は2万~3万5000円で、1~2泊の入院が必要とある。
野良猫であれば、猫の殺処分をゼロにするために活動している個人や団体に問い合わせてみると、もう少し安く手術を受けることができるケースもある。
どちらの場合も、猫の移動手段は車。車に慣れていない上、普段と全く違う環境に連れていかれ、術後も見知らぬ病院で過ごすのかと思うと、躊躇してしまう。
まだ慣らし中だったこともあり、怖い思いをして家出されたらどうしようという不安も。
そこで、猫つかいのおすすめ「ヤスダ動物病院」に問合せてみた。この病院のおすすめポイントは、往診専門であること。 術前、術後を慣れた環境で過ごすことができるのだ。
館山市那古からの距離、1㎞あたり60円で 往診料金が計算され、抜糸の必要がない手術方法。おまけにメス猫の避妊手術費用は1万円だと言う。
「当日の朝はご飯を与えないでください」という指示に従い、ご飯をねだるワラワラの気を反らせる。「いつもと違う!」と思われないよう、獣医さんが到着するまで一緒に毛布に包まって、のんびりリラックスして過ごした。これ、充分いつもと違うが、プラス方向に違うので良しとする・笑
耳の先端を一部カットされた猫の意味、知っていますか?
まず獣医さんに相談されたのは、避妊手術と同時に耳の先端をカットするかどうか。これは、避妊手術を行った猫のあかし。
人間に判りやすい都合のために、耳の先端をカットするなんて…という考えだった私は、カットしないことを選択。
小雨の降る中、獣医さんに連れられて車内に入ったワラワラを、犬のあわと眺めながらじっと待つ。あわは、何事か?とずっと車内を見つめ、ときどき私にペロペロ攻撃をしかけてくる。車内から物音がする度に、サッと車内へ目線を移して見守るあわ。
45分ほどして、獣医さんがワラワラを抱えて出てきた。
「避妊手術、してありますね」
「え!?!?!?!?」
メス猫の避妊手術には、卵巣だけを取る方法と、子宮と卵巣を取る方法があるらしい。ワラワラの場合は、卵巣だけを取り除き、子宮だけが残っていたから避妊手術済と分かったのだ。もし子宮も取り除かれていたら、もっと切開して子宮と卵巣を探すところだった言う。
メスの場合、切り傷の跡は見えなくなってしまうので、切開してみないと判らないのだそうだ。
ワラワラは身体が小さいし、1歳くらいかしら?なんて思っていたら、歯石や抜けて無くなっている歯の様子から、5歳はいっているとのこと。歯を見て、過酷な環境を生き抜いてきたに違いないと言う。
人生で2度も避妊手術を受けさせてしまったなんて、可哀そうすぎる。過酷な人生を歩んできたワラワラに、申し訳ない。もう二度とそんな間違いがおきないよう、私は耳の先端一部カットを申し出た。
これで、避妊した猫だとわかってもらえるなら、三度お腹を切開されるより全然いい。飼い猫だからいいやと思わず、いつどこで迷い猫になるかもしれないし、帰って来なくなるかもしれない。そんなの嫌だけど、そのとき拾ってくれた誰かが、避妊手術をすることがないように。
猫の5歳って、人間でいうと何歳?
「 過酷な環境を生き抜いてきたに違いない 」その言葉を聞いて、急にワラワラが歩んできた人生について思いを巡らせた。
早い時期に避妊手術をしたようだと聞いて、最初は飼い猫だったのかもしれないと思う。なんて名前だったのだろう?どんな人に飼われていたのだろう?
私が引き取るまで居着いていたカフェには、どうやって辿り着いたのか。そこに至るまでに、過酷な環境があったに違いない。
子どもだとばかり思っていたワラワラが、実は大人だった。猫の5歳は、人間でいう36歳に相当するらしい。少なくとも5歳だから、それより上だろう。
なんだ、同年代じゃないか。webサイト「ねこのきもち」の「猫の一生早見表~猫の心と体(1)」を見ていると、「シニア猫の気持ち」とワラワラがぴったりくる。
今まで大変な思いをしてきた分、これからはわが家でのんびり、心地よく過ごしてほしい。
ごめんね…
ありがとう。
これからも末永く、よろしくね♥
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