仕事や家は見つかるのか?家賃はいくら?車は必須?田舎暮らしの実情

田舎暮らし
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先日、田舎暮らしや2拠点居住に興味がある人たちに向けて話をする機会があった。移住して10年経つといつの間にか当初の気持ちを忘れていたけど、そうかそうか、こういうことを知りたいのね、と改めて実感。

どれもこれも私が経験したことやけど、まとめておいたら誰かの役に立つかも?と思って以下の内容にまとめてみました。あくまで個人の体験談やし、時期や場所によっても全然違うと思うけど、参考にして下さいませ。

  • 田舎移住歴10年の私の仕事歴
  • 千葉県南房総エリアで4回引っ越した。田舎の家賃や不動産価格
  • 田舎暮らしに車の免許は必須?自転車と共に引っ越した私の場合
  • 田舎で仕事や家はどう見つける?職安や不動産屋より頼りになるもの
  • 市が主催する無料の講座や改修作業ワークショップに参加すべし

田舎移住歴10年の私の仕事歴

仕事がないまま移住してきた私の、思い出せる限りの仕事歴を記してみよう。(順不同)

  1. 市の臨時職員
  2. カフェでの仕事
  3. カーネーション農家での繁忙期の仕事
  4. ライスセンター稼働時のみの仕事
  5. いちご園でのいちごのお世話
  6. 農家でのみかんもぎ・選別
  7. 農業法人でのレタスの定植作業など
  8. 農家でのトウモロコシ定植作業など
  9. 知人の田んぼの草取り
  10. 知人の庭の草取り
  11. 雇用創造協議会職員
  12. 雑誌のデータ入力・校正
  13. ライター業
  14. イベント出店
  15. 自営のオンラインショップ運営
  16. 梅もぎ・選別
  17. DIY作業
  18. 荷物運搬付き添い
  19. ビワもぎ・選別・販売
  20. いちご狩りセンターでの受付
  21. 草刈り
  22. 会員制物件の管理・滞在者の対応
  23. パン屋でのレジ係
  24. 宿の清掃
  25. 物件の解体作業
  26. イベント登壇
  27. 健康講座のアシスタント

こんなもんでしょうか。

南房総エリアの「季節労働者」と名乗っていた時期もあるくらい、季節ごとにいろいろな農家さんを巡る仕事はかなりお気に入りだったし、今でもある時期だけ行っている農家仕事がある。

いろいろな理由で私は受けなかったけど、紹介されたり誰かいい人いないかと聞かれたことがある仕事もある。

  1. 家政婦的な仕事
  2. 強風のあとに別荘の壁を水洗いして潮を流す仕事
  3. 花農家での仕事
  4. 観光農園での駐車場整備係
  5. 飲み屋での仕事
  6. ペンションの清掃
  7. 茅の収穫
  8. 産院での料理
  9. 塾の先生や家庭教師
  10. 牛のお世話

ということで、田舎だから仕事がない訳ではない。仕事はいっぱいあるけど、どこまでの収入を目指すかによるのかも。都会と同じような収入、もしくは毎月の安定した収入を考えるとハードルが高くなるが、ちょこちょこした仕事はあるのだ。

私には来ないけど、ビニールハウスを建てたり解体したりの仕事や、ちょっとした家の改修作業、茅葺屋根のメンテやお掃除など、自分の特技を生かして独立し、家族を養っている人がいるのも事実。

田舎に移住して、どんな仕事をやりたいか。活かせそうな自分の特技は何か。いくらくらいの収入を目指すか。そういうところをはっきり考えておくといいのかもしれない。

千葉県南房総エリアで4回引っ越した。田舎の家賃や不動産価格

移住して初めての家は、白浜町にある元ホテルの従業員寮だった建物の一室。うろ覚えやけど、ワンルーム+ユニットバス+流し台+押し入れみたいな感じ。たしか2万円+電気代(毎月メーターをチェック)。私はちゃんと料理したかったので、1階にある台所部屋を別途5000円くらいで利用していたと思う。ちゃんとした流し台やガスコンロ、冷蔵庫が付いてる部屋。洗濯機も共同のものがあって、ちょっとしたシェアハウスみたいな感じで、身一つで引っ越せる物件。庭も広く、大家さんがいい方で庭の畑も利用させてもらっていた。以前ここに住んでいた人の紹介で借りたので不動産屋は通していない。

元社員寮を足掛かりに庭付き平屋の理想物件を探し、同じ白浜町内で理想通りの物件を知り合いに紹介してもらう。家賃35000円て言われたのをこちらの希望額30000円にしてもらって、お互い何かあったときのためにと契約時に不動産屋に仲介をお願いした。3間続きの和室とその後ろに和室が2つ、キッチンダイニングと増築された洋室がある家で、庭でちょっとした作物を育てるのも可能だった。

3軒目の家は、鋸南町の山エリア。こちらも広大な庭と山付の平屋物件で、月5000円。人の紹介で、持ち主と直接やりとり。2間続きの和室と別に2部屋の和室+洋室+キッチンダイニング。梅を中心とした果樹が植わっている家だった。

4軒目は南房総市千倉町にある平屋。こちらは友達が住んでいた家に私が転がり込み、2人でシェアしていた。カウンターキッチン+和室3、洋室1で、家賃は家主さんと直接のやりとりで30000円やったはず。

そして5軒目の現在。築100年以上の古民家と庭で約280坪くらいの売値が250万円。家は土間+昔ながらの田の字の家で、和室4部屋。不動産屋のサイトで見つけて購入。私や周りの人の話を聞く限りでは、この辺の物件購入は一括払いが基本みたい。使える風呂なし、トイレなし、台所なしのこの家は、10年計画で細々と楽しみながら改修中。

見取り図
5軒目の家の見取り図

田舎暮らしに車の免許は必須?自転車と共に引っ越した私の場合

実家がマニュアル車だったため、20歳のころにマニュアルの免許を取得したまま一時期離島暮らしのときに運転しただけでずっとペーパードライバーだった私。移住当初持参したは、都内で通勤に使用していたシティサイクル。

自転車とバイク

幸い1軒目の家は歩いて地元スーパーに行ける距離だった。でも仕事は館山市内だったので、自転車で山の中のトンネルを通りながら45~50分かけて通勤。雨の日はバスを利用した。

強風のときはしんどいし、夏は汗だくで職場に着いてから着替えていたけど、鳥の声や季節を感じながらのサイクリングはなかなか楽しかった。が、今やれと言われたら無理やろうな・苦笑

その状況を見かねた知り合いが、電動自転車を貸してくれて途中から電動自転車になった。そしてまたそれを見かねた人が原付バイクを貸してくれて、バイク通勤に。イベント出店などで多くの荷物を運ばなければいけないときは友達にお願いして車を出してもらったり、友だちの車を借りて運転したこともあったけどめっちゃ怖かったのを今でも覚えている。実際自宅の敷地内で壁にぶつけて修理に出す羽目になったし…。

今は車を手に入れて車移動が当たり前の暮らしになっているけど、必ずしも車がないと暮らせないかというと答えはNOです。

田舎で仕事や家はどう見つける?職安や不動産屋より頼りになるもの

賃貸価格を紹介したところにも記載したけど、不動産屋さんに行って物件を探すことはほぼしていない。友だち宅に居候していたときに、一軒友達の実家がやっている不動産屋に相談に行ったくらいだ。あとは全てツテ。現在の家も結果的には不動産屋とやりとりしたけど、物件を見つけて教えてくれたのは友達だった。

田舎の物件
知人の紹介で見に行った物件

ときどき、家を探してるけどいい家ないかな?と相談を受けることがあるが、「いい家」は人それぞれ。私にとってのいい家が万人にとってのいい家とは限らない。相手がどんな家を求めているのかが分からなければ、紹介するに至らない。家を探していたときは「庭付き平屋、家賃30000円以内」という条件でいい家はないかと会う人に必ず聞いていた。今ならFacebookなどのSNSも活用したらいいと思う。もちろん、不動産屋さんに通って仲良くなっておくのも損はない。

仕事も同じで、ハローワークで仕事を探すということはほぼしていない。「農業バイトしたいけどどっか募集してないかな?」「この期間だけ仕事したいけど、何かないかな?」と希望を添えて人に聞く。もしくは希望する仕事をしている人や情報を持っていそうな人に空きがないか聞いてみる。

家も仕事も、その他困りごとも、人との繋がりが一番心強い。そのためにも地域の集まりやイベントには積極的に参加して、楽しく仲間作りに励んでおこう!

市が主催する無料の講座や改修作業ワークショップに参加すべし

家を購入するなり、新築するなりする場合、どこの業者にお願いすればいいのか判らないし、自分たちで改修作業をやりたいけどどうしたらいいのか判らないというような声を耳にする。

私のお勧めは、まずは改修作業を手伝うこと。人手に困っている人なら喜んで受け入れてくれるし、作業を手伝いながら改修方法を学べる。土間の三和土ワークショップや、土壁塗りワークショップなどはFacebookなどでも人を募集しているし、ちゃんとした先生が教えてくれるので勉強にもなる。また、その人がどうやってその家を手に入れたのかなどの話も参考になだろう。

因みに私は、NPO法人南房総リパブリック主催の断熱ワークショップに参加してDIY仲間と出会い、繋がり、助けられています。

市町村では、無料や格安での講座をいろいろと企画・実行していると思う。南房総の場合は、房日新聞や市町村のサイトで募集をかけている場合が多い。自分が興味のある内容の講座が開かれる場合は参加をお勧めする。

私はセラピーガイドやエコツーリズム、在宅ワーク研修などを受講し、仕事や人脈に結びついている。ほかに農業研修や独立支援講習など、いろいろな講座があるのでぜひ市町村に問い合わせてみてください。

南房総エリアへの移住や2拠点生活をぜひ実現して、一緒に安房(あわ)ライフを楽しもう!

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