安房暮らしをしていると、年会費・月会費無料のスポーツジムに通っているような気になることが多々ある。それでいうと今回は、足でヤギを押さえつつ、乳搾りをして握力も鍛えられるプログラムだ。
ヤギのひじきさんが乳腺炎になってしまい、定期的に搾乳してあげなければいけない状況。出産・子育て経験のある、優しいお母さんのひじきさんだが、乳腺炎てだけでも痛いのに、それを無理やり搾乳されるという事態。しかも、搾乳に不慣れな私に。
ひじきからしたら、これは黙っていられない。だからめちゃめちゃ暴れて、お乳をさわる私の手を後ろ脚で蹴りまくる。これ、結構痛い…
ヤギの搾乳台を作ってみた
獣医さんは「角を縛れば1人ででもできる」と言うけれど、どう頑張っても無理。どんどん張って行くひじきのお乳、搾乳を拒むひじき、うまくできない自分にストレスもマックス。
お互いにとって少しでもやりやすくなれば、とネットで調べて搾乳台を作ってみた。写真の搾乳台だと、側面から逃げられた。失敗→改良→失敗→改良を重ね、どんどんがっちりした搾乳台へ。それでも1人では搾れず、友達に全力で押さえてもらったり、家畜に慣れている友達に搾ってもらったり。
合言葉は「いのちが大事」
毎回誰かに手伝ってもらえる訳でもなく、1人で絞れるように何度もトライ。そのたびにうまく行かず、ひじきはお乳がパンパン、私はストレスでいっぱい。
でも、これは乗り越えなければいけない壁。どんなに悲鳴をあげて痛がっても、暴れても、命より大事なものはない。
「いのちが大事」とひじきに話しかけながら、自分に言い聞かせて搾乳に挑んだ。すんごい暴れて、角が私のお尻に当たって痛かったけど、ひじきも痛いから我慢がまん。搾乳台に乗せたままひじきに跨いで、両手でお乳を搾る。
「よっしゃーーー!!!」左のお乳完了。全然サイズが違う!
この後右のお乳にも挑んだけれど、向きが変わると搾りにくくてひじきも暴れやすく、何度も手を蹴られてもう退散。
でも少しづつ前進できたことが嬉しい。明日は搾乳台の向きを変えて、右側を搾ろう。ひじきさん、一緒にがんばろうね。
ヤギの角で、作業着破れる
1時間以上かけて搾乳して、片方だけでも搾れたことに満足して家に戻る。そういえば、お尻は大丈夫かな?と手で触ると、穴が空いてるーー
ひじきさん、明日は破かないでね!
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